メディアは変わりつづける

テレビだったり、ラジオ、新聞、雑誌のような、広く大勢のひとへ、公的かつ一方的に情報を伝えるものをマスメディアといいますよね。媒体という言い方もしますが、化学の授業じゃないので感覚的に器のようなものだと私は思っていました。歴史的にみれば、江戸時代の瓦版や浮世絵も当時のニュースや流行を伝えていたという意味ではメディア。テレビがでてくるまでは、映画の合間にあったニュース映像が唯一の動画情報だったわけです。60年ほど間に、ニュースのような情報から音楽、映画・演劇などの娯楽のあり方が、新しいメディアや機器の発明で変化してきたことに今更ながら脅かされ、今後もそのメディアの変化によって、文化が変わっていくのではないかと考えています。

音楽を例に考えてみると、ラジオからシングルレコードやジュークボックで楽しむ1960年代、LPレコードにアルバムのストーリー性を納めた70年代。ウォークマン、カセットテープで音楽の聞く場所・パーソナル化がすすみ、ミュージックビデオの登場、電子楽器で演奏の形態が変化する80年代。CDやMDなど音源のデジタル化が普及する90年代。ネットからパッケージをダウンロードする2000年代、そして定額で過去の音源まで1曲から楽しめるようになった現在。こうして振り返れば技術や入れ物の変化で音楽の表現や楽しみ方も変わり続けていたんだなと実感させられます。