年賀状は消えていくのでしょうか

令和七年の年賀ハガキが郵便局から発売されて、発行数が前年より25%減って10億7000万枚だと発表されています。年賀ハガキの発行数は2003年の44億枚がピークだというので4分の1まで減ったことになります。今年は10月からハガキの郵便料金も63円から85円に値上げになった影響も大きいでしょうが、SNSの普及で他の年始挨拶へ移行し、コストのかかる年賀状が年々減少しているということなのでしょう。

  • 日本郵便発表数値など
  • ピークは2003年の44億5936万枚

年賀状といえば、70年代以前は、手書きやハンコ(ゴム板や芋判)でしたかね?ガリ版※1で刷ったこともあります。90年代までは家族写真を撮って写真屋さんのDPEサービス(これも今の若い人にはわからないらしいが...)などでプリントしてもらったり、「プリントゴッコ」※2という簡易印刷機などを使ってイラストを自分で印刷する人はいっぱいいました。90年代後半からは、パソコンでプリントする人も増えて、毎年年賀状のデザイン本がCR-ROM付きで販売され、文具店や書店、写真店などでの既製品や宛名を含めたプリントサービスなどが増えていきました。

私にも何十年も会っていないのに、年賀状のやり取りだけが続いている知人や学生時代の友人が何人もいます。ネットに頼らず、遠い知人の近況を知り、独自の文化を生んできた年賀状も、あと十年もすると知らない若者が出てくるのでしょうか?

  • ※1
    ガリ版
    謄写版(とうしゃばん)。ロウ原紙をヤスリ板の上で鉄筆で字や絵を描くことで細かい穴が原紙に空き、そこにインクを通して印刷する孔版印刷。明治時代からあって鉄筆で書く際の音からガリ版と呼ばれていました。昔の学校のテストや配布物はこれを使っていました。
  • ※2
    プリントゴッコ
    理想科学工業から1977年に発売された、謄写版の原理に似た光(化学的フラッシュ)で印刷版を作る簡易印刷機。ピークは1996年、販売台数は発売20年を前に1,000万台を突破。2008年6月末に本体の販売を終了。 同じ原理でコピー機のような操作で、同じものを大量にプリントできるオフィス用の機械もあります。