シネマコンプレックス、映画館事情は複雑に

コロナ(COVID19)の影響もあって、映画館が少しづつ閉館している。渋谷TOEIが2022年の年末に、アップリンク渋谷、岩波ホールなどと映画館の閉館がニュースにでているから、動画配信サービスのせいかと思ったら、実はスクリーン数は増え続けているではないですか。

1980年代の半ばからビデオレンタルという業態が始まって、映画は手軽に家で楽しめるのだから、決まった時間に都合をあわせて出かける映画館は面倒だと考える人が増えました。当時の映画館は硬いシートに汚いトイレと、環境も良いものではありませんでした。
そこで海外の状況にならって、複数のスクリーンをもつ新しい映画館が郊外を中心にスタートしました。1993年のワーナーマイカル海老名を皮切りにシネコンと呼ばれるショッピングセンターに併設される形での複数スクリーン(最低6スクリーン)の映画館が急速に建てられていきました。 カップ置き場のあるゆったりしたシート、傾斜のある座席で観やすくなり、音響設備もデジタルサラウンドに。売店の拡張と綺麗なトイレ。完全入れ替え制で人気作は時間差で複数スクリーンで上映するようになったのもこの頃です。

上記のグラフでもわかるように、87年から96年までレンタルビデオ店の増加とともに映画館への来場数が落ち込んでいます。それもシネコンが増えていくとともに映画館へ行く人が増えていきました。しかしコロナで2020,2021年の来場者は半減。しかし映画館は増えていて、最も少なかった1993年に較べればスクリーン数は2倍以上になっています。