サブスクはどんな音楽でも聴けるわけではない

いまCDをスピーカーで聞いている人は、どれくらいいるのだろう。いつの間にか、イアホンでスマートフォンから流れるストリーミングサービスで音楽を聴くことが当たり前になっています。スマホを持っているだけで、いつでも音楽が聴ける状況になったのは、そんなに昔のことではないのだけれど。

全米レコード協会によると、2018年売上の4分の3がストリーミングによるもので、ダウンロード販売と、CDやレコードなどの現物販売(Physical)がそれぞれ1割程度となっています。そんな中で、CDが減ってLPレコードが増えているという現象も起きていたり、カセットテープも100円ショップで買えるほど旧来のメディアも少し復活しています。
日本レコード協会の2019年売上では、配信売上は4分の1程度。それでも確実にオーディオレコードの売上は減り続け20年前(ピーク時1998年)の4分の1になっているほどです。音楽のソースは変化し続けているのは間違い無いでしょう。

2018年 全米音楽産業売上比(RIAA)

懐かしい名盤にも手がとどくストリーミングサービス

定額のサブスクリプションで、わざわざレコード店やレンタルショップへ出向くことなく、大抵のLPアルバムだったものも聴けるのは、年寄りには嬉しい限りです。アメリカのものなら70年代のマイナーアーチストでも見つかることが多く、Apple MusicもSpotifyもサービスが始まった頃は日本のアーティストは限られていたけど、この5年で随分解放されて、拒否していたアーティストも解禁が増えてきましたね。Downloadサービスが始まった頃は、70年代の名盤もAmazonでCD復刻を探さないと聴けなかったり、日本のものでも復刻版は数量が限定されていたりするので、発売しているのを気がつかず、新宿とか代官山の特殊な品揃えのTSUTAYAでCDレンタルしないと聴けないものも多かったのです。でも、最近は発掘する様に思い出した昔のアルバムを探すのが、私にとってのストリーミングサービスの楽しみ方だったりします。

デジタル化で何でも探せるというのは幻想だった

残念なことに、同じアートストでも聴けないアルバムがあるのは事実。5年でこれだけ充実したのだから、この先もそうだとは限りませんが、版権の関係で欠けていると思われるものが偶にあります。
手持ちのLPレコードでも、デジタル化してないものもあるので、Spotifyで聴こうと思ったら他のアルバムは揃っているのに、あるアーチストで1枚だけ無い。レコード会社もレーベルも大手なのに、前後に発売されたものや、マイナーレーベルのデビュー作はあるのに1973年の1枚だけ欠けているという謎の現象がありました。元はLPレコードで、CDで復刻もされていてAmazonChoiseだったりして、今でもCDは買えるアルバムだけに、ストリーミングで聞けないのが惜しい。
特にキャリアの長いアーチストは、すべて揃っているわけでもなく、近年のヒット作や人気のあるものが優先されるのだろうし、Apple MusicとSpotifyでは微妙に品揃えが違っていたりもしますが、きっと時間が解決してくれるのでしょう。