おしゃべりな機械は未来を示すのか

何と言ってもコンピュータと会話するイメージで最初に思いつくのはスタンリー・キューブリック「2001年宇宙の旅」(1968)ですよね。木星探査へ向かう宇宙船ディスカバリー号の人工知能HAL9000は、音声認識して会話するコンピュータ。この映画には、冬眠カプセルとか、ビデオレターとか宇宙食とか、当時のNASAやIBMが設定に協力しているという話でした。1987年日本公開の「スタートレックIV」では、20世紀に行ったスコットがコンピュータのマウスに向かって話すというシーンがあるそうで、音声認識のイメージがそこにもあったということですね。その後のスティーブ・ジョブスの基調講演にも影響を与えています。実際にMacの音声認識ハードウェアは1989年にVoice Navigatorというキーボードを音声コマンドで操作するという周辺機器がありました。数日借りて試したことがあるけれど、声を登録して翌朝使おうとしたら認識しないという感じの発展途上なものでした。

Apple社ではスカリー時代のKnowlege Navigatorというコンセプトムービー(1987)が有名ですね。画面に蝶タイをした男性がでて会話形式で情報を引き出すというものです。

Apple Concept Movie 1987 Knowlege Navigator

そしてSiriがiPhoneに搭載されたのは2011年(iOS 5)。Googleアシスタントが登場(Android全般に公開)したは2017年になります。家電量販店にいくと、Google Homeのスピーカーとか並んでいるのが普通になっているので忘れてましたが、意外に最近のことでしたね。およそ30年ほどでSFだったものが現実になっているということです。